SNSが普及して以来、私たちの生活は便利になった反面、【心に重荷】を感じることも増えました。
特に、SNSを見た後に「なんだか落ち込んでしまう・・・」という経験をする人は少なくありません。
なんとも言葉にできないようなモヤモヤが残ったまま、その原因がはっきり分からず、言語化もできない。
確かに、繋がりによって楽しめるというメリットもたくさんあるので、無意識に繰り返して「また落ち込む・・」という負のループに入ってしまうことが多いのです。
SNSでは「みんなキラキラして見える・・」「私なんか・・っていつも落ち込んじゃう・・」
楽しい反面、心が痛むこともある。どう付き合えばいいのかな？
では、なぜSNSは私たちに「落ち込み」を引き起こすのでしょうか？
その正体を明らかにし、心を守るための対策を考えていきます。
SNSで感じる「落ち込み」の原因は？その正体を明らかにする
SNSで落ち込む原因は、とても明確。
根本的な原因は、【あなたが価値のないような存在】と感じてしまうと、落ち込みに繫がってしまうんです。
そんなことないのに。。ね！
比較による自己評価の低下
SNSを通じて、友人や他人の「成功」や「楽しそうな瞬間」を目にすることが多くあります。
友達の旅行の写真、同僚の昇進、他人の完璧な生活……そうした投稿を見ていると、つい自分の現状と比べてしまい・・・「自分はあまり充実していない」「頑張りが足りない」と感じてしまうことがよくあります。
しかし、SNSに投稿されるのは、一般的にその人の「良い部分」「成功した瞬間」が中心です。
失敗や苦しみを詳細にシェアすることは少なく、結果として他人の「ハイライト」を見ているだけにすぎません。
その一方で、私たちは自分自身の全て—失敗や悩みも含めた全体像—を知っています。このギャップが「自分は劣っている」という感覚を生み出し、自己評価の低下につながります。
でも、その人もあなたと同じ、本当は、完璧ではないんです。
承認欲求の罠
SNSでは、投稿に対して「いいね」や「コメント」といったリアクションが得られますが、それが承認欲求を満たす手段として作用することがあります。
多くの「いいね」には嬉しく感じますが、逆に少ない反応だった場合には「自分の価値が低いのではないか」と感じてしまうことも。
特に、SNSがもたらす承認欲求は、短期的な満足感に終わりやすいのが特徴です。承認を求め続けると、最終的には他人の評価に依存してしまい、自分自身で自分の価値を認める力が弱まります。
その結果、SNSを利用すればするほど、自分の価値を他人の評価に委ね、心の疲れを感じるようになるのです。
あなたが、自分で自分を認められるようになるといいですね(*^^*)
情報過多による精神的疲労
SNSでは、常に大量の情報が流れてきます。ニュース、友人の投稿、広告……その中にはポジティブなものだけでなく、ネガティブな情報も混在しています。知らない間にネガティブな情報に触れ、心にストレスを溜め込んでしまうことも少なくありません。
特にHSPという繊細な方だと、それは顕著に心や体に負担がかかってしまうのでしょう。
さらに、SNSの情報は休みなく更新されるため、ついスクロールを続けてしまい、気づけば何時間も画面を見続けていることがあります。
この「情報の消費」による精神的な疲労は、知らず知らずのうちに積み重なり、結果として落ち込んだり、不安を感じたりする原因になるのです。
必要な情報だけ、取捨選択できるといいのに、なかなか難しいですよね。
リアルな人間関係とのズレ
SNSは人と繋がるためのツールである一方、実際の人間関係とは異なる側面があります。
オンラインでのやり取りは気軽で便利ですが、時に「いいね」や短いコメントだけでは十分なコミュニケーションが取れず、実際のつながりが薄く感じられることがあります。
また、SNSで頻繁に他人の投稿を目にすると、「あの人はいつも楽しそうなのに、自分は孤独だ」と感じやすくなります。このように、SNS上の繋がりが必ずしもリアルな人間関係を補完するものではないというギャップが、寂しさや孤独感を助長することもあるのです。
あなたの周りにいる大切な人にも目を向けてみると良いかも？
フィルターされた現実との乖離
SNSに投稿される写真や情報は、しばしば「フィルター」を通して美化されています。
現実の風景や人物が加工され、「完璧な世界」が描かれることが一般的です。このようなフィルターされた世界を見続けると、自分の日常や外見がそれほど美しくないと感じることが増え、自己イメージに悪影響を及ぼすことがあります。他人が見せる「完璧な姿」と自分の「リアルな姿」を無意識に比較し、現実の自分に対して不満を抱くようになり、それが落ち込みの一因となるのです。
他人と比べてしまう心理とは？SNSで落ち込むメカニズムを解説
他人と比べて落ち込む・・・これを感じてしまうのは決してあなたが悪いわけではなく、人間の自然な心理によるものです。
では、なぜSNSは私たちにこうした「比較」と「落ち込み」をもたらすのでしょうか？
比較するのは自然なこと
まず、他人と自分を比べるのは人間の本能的な行動です。
進化の過程で、私たちの脳は生存や社会的な地位を確認するために、他人と自分の状況を比較するようにプログラムされています。なので、人間関係や職場での成功に役立つ場合もあります。
しかし、SNSではその機能が過剰に働きがちです。
SNSでは他人の「良い部分」や「成功の瞬間」だけが強調され、私たちはその「一部」を全体と誤認しやすくなるからです。
まずは、比較する事そのものは、【本能なので仕方ない】そこは、自分を責めすぎないでね？
SNSのハイライトに無意識に心が反応している
先ほども挙げましたが、SNSに投稿される内容の多くは、成功や幸せ、楽しい瞬間など「ポジティブな部分」「ハイライト」であり、その人の日常の全てを映し出しているわけではありません。
その人が苦労している瞬間や、日々の悩みは見えてきません。
それなのに、私たちは自分の生活全体と他人の「一番良い瞬間」を無意識に比較し、劣等感を感じてしまうのです。
繰り返しますが、あくまで、一部、ハイライトなのです。
完璧な見せ方に本質が惑わされる
SNSでは、写真を加工したり、自分をより良く見せるためのテクニックを使うことが一般的です。
自分の「理想的なイメージ」を作り上げ、投稿している事が多いのです。その結果、見た目やライフスタイルが完璧に見える人が多く、私たちはその完璧さに圧倒されがちです。
しかし、それはあくまで「見せ方」であり、その人が常に完璧であるわけではありません。
私たちが普段接するリアルな生活とは違い、SNSはフィルターを通した現実であることを忘れないでください。
SNSでの落ち込みは自然な反応
SNSで他人と自分を比較して落ち込んでしまうのは、誰にでも起こり得ること。
そして、それはあなたが弱いからでも、劣っているからでもありません。
SNSは設計上、他人の成功や幸せに目が向きやすく、自然と自己評価が下がるように感じる場面が増えます。このメカニズムを理解することが大切です。
大切なのは、他人のハイライトを見たときに、自分の全てを否定しないこと。
そして、【他人の成功があなたの失敗を意味するわけではない】、ということを覚えておいてください。
自分のペースで進むことを大切に
他人の進捗や成功を目にしたとき、自分も同じようにしなければならないと焦ることがあります。
しかし、人生には人それぞれのペースがあります。
SNSで見える他人の成功は、その人が進んできた道の一部分に過ぎません。
あなたにも、あなたのペースや成功の形があるのです。
他人と比較するのではなく、昨日の自分と今日の自分を比べ、少しでも前進していることに目を向けることが大切。他人の成功や幸せを参考にしつつも、自分自身の価値を大切にし、自分のペースで進んでいきましょうね！
無駄に落ち込まないためにできること：SNSの適切な付き合い方とは？
SNSと触れ合うと、いつも他人の華やかな生活を目にして、自分が何か足りないかのように感じてしまう・・・けれど、そのような感情に飲み込まれ続ける必要はありません。
大切なのは、SNSとの適切な距離を保ちながら、自分らしく楽しむ方法を見つけることです。
自分の軸を持つ
SNSを通じて他人の動向を知ることは有益ですが、それに影響されすぎると、自分の軸を失ってしまうことがあります。
無駄に落ち込まないためには、自分が大切にしている価値観や目標をしっかり持つことが重要です。
自分の軸を持っていれば、他人の成功や華やかな投稿に惑わされることなく、自分のペースで前進できるようになります。
例えば、「私にとっての成功とは何か」「私が本当に大切にしたいものは何か」と問いかけてみてください。
それが、SNSでの比較から解放される一歩！あなたが、本当に求めているものが、ちゃんとあるはずです。
オフラインの時間を大切にする
SNSは瞬時に情報が飛び交う世界。
常に更新され続ける情報に触れていると、何かを見逃したり、他人に遅れを取ったりするような感覚に陥ることも・・・。しかし、本当に大切なのは、オフラインでの現実の生活です。
友人や家族との時間、自然の中で過ごす時間、趣味に没頭する時間。これらは心を豊かにし、SNSで得られる一瞬の満足感とは比べ物にならないほどの価値を持っています。
時にはSNSをオフにして、自分の世界に没頭する時間を意識的に作ることで、心に余裕が生まれます。
情報の取り入れ方をコントロールする
SNSでは膨大な情報が流れてきますが、全てに耳を傾ける必要はありません。
自分にとって本当に必要な情報だけを取り入れ、
【ストレスになる投稿やネガティブな影響を与えるアカウントはミュートする】
【もしくはフォローを外すことも一つの手】
情報の「断捨離」をすることで、頭の中がすっきりし、落ち込む原因を減らすことができます。
自分にとって有益なもの、ポジティブな影響を与えてくれるものだけを選び取る勇気を持ちましょう。
SNSの使い方を意識する
SNSは私たちの生活の一部となり、気づけば無意識にスマホを手にしていることが多いかもしれません。しかし、無意識に使い続けると、自分の時間を奪われ、精神的な負担を増やす原因になります。
そこで、自分がどのようにSNSを使っているかを意識的に振り返ることが大切です。
たとえば、SNSの使用時間を制限したり、流れてくる投稿を見るのではなく、自分の好きなコンテンツだけを選んで見るなど、コントロールを取り戻すことができます。
これにより、SNSがあなたの生活を支配するのではなく、あなたがSNSを適切に活用することができるようになるのです。
SNSをメンタルを守りつつ上手に付き合う方法 まとめ
SNSは私たちの生活を便利にし、さまざまな人々とつながる機会を提供してくれます。しかし、その一方で「落ち込み」を感じやすくなる場面も多くあります。
その正体は、他人との比較や、SNSに投稿される「ハイライト」ばかりに注目してしまう心理。
私たちは他人の成功や楽しそうな瞬間を目にして、自分の生活と比較しがち。
ですが、それはSNSの一部分に過ぎないことを理解することが大切です。
無駄に落ち込まずSNSを楽しく使うためのコツは、
- 他人の投稿と自分を比べない～あなたはあなたのままで素晴らしい存在～
- 自分の価値観をしっかり持ち、自分のペースで生きる～自分の本当に大切なものを心に留めておく～
- オフラインの時間を大切にし、SNSから適度に距離を置く～たまには自然と触れ合い、趣味に没頭してみる～
- 必要な情報だけを選び取る～情報は数じゃない。心地いいものを選ぶこと～
SNSはあくまでツールです。
使い方を意識して、自分の心を守りながら、上手に付き合うことで、SNSをより楽しく、ポジティブに活用できるようになるでしょう。
