あなたは今の自分の人生に満足しているでしょうか。
不満や愚痴を言えばきりがなく、ないものばかりを見る事で、必死にないものを手に入れようと頑張り続ける生活になっていませんか？
幸せは、実は周りにたくさんありふれています。
あなたが今、持っているもの、そこにあるものは何でしょうか？
今あるものに目を向ける、【足るを知る】ことで、外側の現実が変わらなくても、あなたは今よりもっと、ずっと幸せを感じられるようになりますよ！
【足るを知る】とは？幸せの本質を見つめる言葉
【足るを知る】とは、自分が今持っているものに感謝し、不足を追い求めることなく心を満たす生き方を意味します。
古代中国の思想家老子による**『道徳経』**に見られる言葉。老子は道教の祖とされ、その教えの中で自然体の生き方や無欲を説きました。
具体的には、『道徳経』第33章に次の一節があります：
「知足者富（足るを知る者は富む）」
（足るを知る者は、心が豊かである）
この言葉は、「欲望に振り回されず、自分が今持っているものに満足することが真の富である」という意味を持ちます。物質的な豊かさや他者との比較ではなく、自分の心が満ち足りていることこそが本当の豊かさだと老子は説いたのです。
老子の時代から現代に至るまで、「足るを知る」という考え方は、多くの人々にとって心の在り方を見つめ直す大切な教えとなっています。
物欲や名誉を追い求めても終わりはなく、その先に真の幸福は見出せないことが多いからです。
この言葉はやがて日本にも伝わり、禅や和の精神、そして質素倹約を重んじる美意識にも結びつきました。特に日本では「足るを知る」ことが美しい生き方として受け入れられ、現代でも人生の豊かさや心の幸福を考える際に重要な教訓となっています。
つまり、本当に豊かな人とは、物や地位の多寡ではなく、自分の持つものの価値に気づき、その中で幸せを見出す者なのです。
なぜ「足るを知る」ことで人生が豊かになるのか？
現代社会は、物質的な豊かさや終わりのない欲望に駆り立てられがちです。
しかし、際限ない「もっと欲しい」という気持ちは、私たちの心を逆に貧しくさせ、幸福から遠ざけてしまいます。
そして、いくら満たしても、満たしても、新たな欲求が湧いてきて決して終わりがない。
つまり、いつまで経っても真の幸せや満たされた感覚を味わうことができません。
一方で「足るを知る」という心持ちは、日々の小さな幸せや恵みに気づく力を育みます。
- 穏やかな日常
- 美味しい食事
- 綺麗な水
- 大切な人との笑顔
- 痛みや苦痛がない健康な体
- 雨風しのげる家
- 眠りを守ってくれる布団・・・・
本当は挙げるときりがないほど、あなたは今、たくさんの物を持っているのです。
それらのひとつひとつが、私たちの人生を豊かに彩っていることに気づけば、心は自然と満たされるのです。
「足るを知る」とは、自己の欲望に支配されず、目の前にある幸せを丁寧に感じ取ること。
そして、当たり前と思える日々の中に、無限の価値と美しさを見出すことです。私たちはすでに多くのものを持ち、気づいていないだけなのかもしれません。
心の視点を少し変えるだけで、目の前の世界は豊かな輝きを取り戻します。
本当の幸せとは、追い求める先にあるのではなく、今この瞬間、すでに自分の中にあるのです。
現代人が陥りがちな「不足感」から抜け出す方法
現代社会は、情報とモノがあふれ、他人の生活が簡単に見える時代です。
SNSで輝かしい日常や成功を目にするたびに、「自分はまだ足りない」「もっと頑張らなければ」と感じることはないでしょうか。新しいモノや経験、地位を手に入れても、心のどこかで満たされない・・
そんな不足感を抱える人は少なくありません。
SNSは見れば見るほど、輝かしいものが流れてきます。
今の時代は、豊かなひと、そうではないと感じている人が大きく分かれる二極化の時代になってしまいました。
だからこそ、自分より多くのものを持っている人、幸せそうなひと、満たされているひとと比べては、落ち込み、不足感や心の穴に風が入り込み、悲しい気持ちになりがちです。
他者との比較に際限はなく、見ればみるほど、終わりのない欲望が嫉妬、妬みが生まれます。
しかし、その気持ちに気づき、一旦立ち止まることで、私たちは少しずつ解放されていきます。
こんなときこそ、自分と向き合うことが大切なんですね。
例えば、今あるものに感謝することや、日々の小さな幸せに意識を向けること。
先ほど述べた今、あなたが持っているもの、できていること、それらをちゃんと感じてみて欲しいのです。
すぐには難しいかもしれないので、一つずつ。一つでもあるものを見つけるクセをつけてみてください。
その価値に気づけば、心の「足りない」は「満ち足りた」へと変わっていくのです。
「不足感」から抜け出す鍵は、自分の心を静かに見つめ直し、本当の豊かさを見つけることにあるのです。
「足るを知る」を実践する5つのステップと具体例
先ほども繰り返しお伝えしたように、今あるものに目を向けることができれば、今この瞬間からいくられも幸せを感じられることができます。
どうすれば見つけることができるのか、具体的な方法を載せますね！
感謝の習慣を持つ
まず、日々の出来事や持ち物に感謝する習慣を作りましょう。
たとえば、寝る前に「今日良かったこと」を3つ書き出す。
温かい食事や仕事の充実感、大切な人との笑顔・・・当たり前に感じていたことも感謝の対象です。
「持っているもの」をリスト化する
自分がすでに持っているものを書き出してみます。
家族、友人、健康、生活環境などを挙げてみると、「自分はすでにたくさんの恵みを受けている」と気づけるはずです。
他人との比較を手放す
SNSや他人の成功を見て焦る気持ちを減らしましょう。
比較ではなく、自分だけの「豊かさ」に目を向けます。
たとえば、SNSを見すぎない時間、少しスマホやパソコンから離れるを作り、自分の時間を大切にすることが効果的です。
シンプルな生活を心がける
不要な物や欲望を手放し、本当に必要なものだけに集中することも大切です。
部屋の片付けを通して、心の中の整理も行えます。「これがあれば十分」と思える状態を目指しましょう。
同時にこんなにも多くのものを持っていた事に気づけると思います。
自然や日常の美しさに気づく
散歩をしたり、自然の中で過ごしたりして、日々の何気ない美しさに目を向けることも効果的です。
降り注ぐ太陽はあなたに大きなエネルギーを、降り注ぐ雨はあなたの根を深く伸ばしてくれるのです。
朝の空気や花の香りなど、小さな気づきが心の満足感を高めてくれますよ？
これらのステップを通じて「足るを知る」を実践することで、心は次第に満ち足り、豊かさを感じられるようになります。少しずつ取り入れてみてください。
急に意識を変える事は難しいので、日常の中で少しずつ、少しずつでもこれらを感じていけるといいですね！
大丈夫、あなたならできますよ！できるから、この記事にたどり着いたのですから(*^^*)
足るを知り、今あるものに目を向けて幸せを感じる毎日へ
自分ばかり、どうしてこんなに不幸なんだろう、どうして持っていないのだろう・・
そう思い、ふさぎ込む気持ちもわかります。
かつて、私もないものばかりに目をむけて、必死に手に入れようとずっと何かを追い求める苦しい人生でした。
私の人生が変わったきっかけの最初が、この【足るを知る】【今あるものに目を向ける】です。
今あるものに目を向けて、幸せを感じられるようになると、お金やモノなどの物質、現実から判断して幸せや満たされた気持ちを得る事をしなくてもよくなります。
自分ひとりでも満たされることができたとき、なぜか、外側から次々と幸せを感じられる出来事が増えるようになりました。
この世界は自分の心が創っています。
あなたは、満たされて幸せな毎日を送りたいですよね？
今日からひとつずつ、今あるものに目をむけること。
その繰り返して、1年後、2年後、想像もしていないような豊かで、幸せな人生が訪れていることでしょう(*^^*)
必ず、あなたはそうなりますよ！
【足るを知ったあなた】は不足感を抜け出し、幸せへの扉を開くカギを手に入れました。
どうぞ、その扉の向こう側で新しい景色を見て下さい！
数年後、あなたが笑顔溢れる毎日を過ごせています様に☆彡
