日本列島周辺には4枚の大陸プレートがひしめき合っていて、世界でも有数の地震が多い国、それが日本です。ここ数年のうちに必ずくると言われている南海トラフ巨大地震が発生すると、広範囲で震度7となる可能性があり、今から対策をしておく必要があります。
本記事公開のすぐ後に、2024年1月1日に能登半島沖で震度7の地震が発生し、周辺の街や人々が被災しました。今できる備えを、今のうちに、しておいてください。
災害が起きてしまったとき、防災グッズの備えはありますか?何がどれだけ必要かわかりますか?
一人暮らしの女性である私たちにとって、大きな地震がきてしまったとき、自分の身は自分で守らなければいけません。
被災するときはあなただけじゃなく、周辺の人がみんな同じように被災します。自分への備えは自分で!
防災士の資格を持つ私が、一人暮らし女性が備えておくべき防災グッズを紹介します。それぞれの物品がなぜ必要なのか?一緒に見ていきましょう。
本記事では、一人暮らし女性が災害時にも強く生きていくために、女性と防災士の視点から、女性が備えておくべき防災グッズについて解説します。
平成30年北海道胆振東部地震で被災経験あり。近い未来くるであろう大地震に不安を覚え、防災に関して学び、独学で2023年に防災士資格を取得。女性視点での防災について情報発信をしています。
一人暮らし女子の私が被災経験から学んだ自助とは
「自助」っていう言葉、聞いたことがある人もいいかと思いますが、カンタンに言うと「災害が発生したときに、自分のことは自分で助けましょうね」っていう考え方の事です。
それって、他人は自分のことを助けてくれないから自分の身は自分で…って、そういうこと?
いえいえ、違います。もうちょっと掘り下げて解説すると、自助、つまり、まずは自分や自分の家族のことを助けましょう、そうすることで、周囲の人がとても助かりますよ、自助ができていれば、「共助」といって、地域の人や周囲にいる人のところにも助けが及びますよってことです。
逆に、自分が自分自身を助けられないでいると、誰かが自分のことを助けにきてくれる、そうすることでもしかしたら他の誰かが助からなくなるかもしれない、ということです。
防災士の資格を取る前は、「自分は助けてもらう側の立場」だと思っていました。
けど、その考え方でいると、助からなかったときに、自分のせいではなく他人にせいにしてしまうかもしてません。
他人でなくても、天災や事故のせいにしてしまうかもしれません。
そこに至るまでに何か対策はできたのではないか?自分にもっとできることがあったのではないか?
自分がもっと助かる努力をしていれば、自分自身の力だけで自助することができて、他の誰かの力になれたかもしれない。
そういう考え方のことを自助といって、防災士の基本です。
この記事では、被災地での自分の無力さを感じ、私自身が対策をしっかりしておかないといけないという思いから、同じ一人暮らしの女性に向けて防災の知識を得て備えてもらうことを目的に執筆しています。
一人暮らし女性向け備えにおすすめなセット
一人暮らしをしている女性にとって、ただ飲用水や非常食を揃えるだけでは万全とは言えません。
一人で避難場所へ行くことになった場合、自分のことは自分でする必要がありますし、そのための備えを考え出したらきりがありません。
とはいえ、全てを事前に準備することは不可能なので、女性であり、防災士でもある私の視点で、同じような一人暮らし女性であるあなたに向けて、防災士おすすめセットを選びました。
最低でも3日間は自分だけで生活ができるように準備しておきましょう。
災害発生時には、メンタルに多大なストレスがかかり、身体も疲れやすくなります。
繊細で敏感な女性の心身を自分で守るために、あなた自身がすべきことです。
防災セットがすでに手元にある人も、これから揃えるという人も、ただ用意するというだけじゃなく、あなた自身が「こういうものがある」と認識することが重要です。
一人暮らし女性が選ぶ女性向け備えが詰まったリュック
楽天市場で累計200,000個突破した信頼性の高い防災ブランド「Defend Future」。
この商品、何がすごいかって、入荷するたびにすぐ完売するほどの人気ぶり。地震や台風がくるたびに品薄になるので、平常時に買っておくと、必要なときに手元にない!ということを回避できます。
防災士が作った3日間生き抜くための防災セットRelief2というのが、セット内容もわかりやすくて一番オススメです。
防災セットRelief2は一人用36種類、39点も入っていますが、大事なのは種類や数量よりも、その中身!なぜ一人暮らし女性におすすめの内容なのか、解説します。
- 撥水加工の防災リュックの中に全て収まる
- いざというとき何かに引っかかりにくいシンプルデザイン
- 女性でも持ち運びやすい容量約22L(これより重いと大変)
- 容量に十分の空きがあるので追加物品を入れやすい
買ったときからリュックの中身がパンパンだと他に必要なものが入れられません!Relief2は一人用の物品を入れた後に、約1/3ほどの空きスペースがあります。
- 5年保存ができる飲料水
- 水分を注ぐだけで調理ができるアルファ米
- 温めずに美味しい野菜カレーで栄養補給
- 糖分と程よくお腹が満たせるスティックようかん
- 小さく折り畳める10Lのウォータータンク
水はもちろんのこと、避難生活や日中活動するためには食事が必要不可欠。お米と味変用のカレー、甘味がバランスよく入っています。
- 冷たく硬い床を避けられるエアーベッド
- 寒さを防いでくれるアルミブランケット
- あなたの命を守るホイッスル
覚えておいてください!防災セットにはホイッスルは絶対に必要です。
なぜか?人に助けを呼ぶときに、声を出すよりも少ない体力でホイッスルは大きな音を出せるからです。
体力が低下しきっているときに、大きな声を出すことができなくなります。でも、ホイッスルがあれば呼吸するだけで遠くまで届く音を出すことができるので、防災士は必ず常備するよう言われています。
- ジップロック的な袋で繰り返し使える洗濯パック
- 5年保存ができる厚手のウェットボディタオル
- 水のいらない泡無し拭き取り不要のシャンプー手袋
- 5年保存ができる万能ウェットティッシュ
女性ですから、清潔でいたいのは当然、洋服の洗濯はできなくても、下着の洗濯はしたい!なので洗濯パックは必須です。少量の水と洗剤を袋に入れて、じゃぶじゃぶするだけで綺麗になります。
シャンプー手袋もマッサージするように洗髪するだけで痒みや不快感を取り除いてくれます。
避難生活が長引けば、清潔でなくなるストレスは計り知れません。断水でお風呂に入れなくても清潔にできるだけの備えがないと不安…。
- 応急手当や爪切り、綿棒や絆創膏などの救急セット
- 2、3回使えてニオイの発生も抑えてくれる簡易トイレ
- トイレや着替えの時に全身を覆う目隠しポンチョ
大きな地震が起こったときは、必ずと言っていいほど断水が起こります。トイレの水が流れなくなるので簡易トイレは必需品です。
だって、人のトイレはできれば使いたくないですよね?しかも、トイレするときに丸見えだとできることもできません。
本当に、実際の避難では不便なことがたくさん。目隠しポンチョがなければ着替えも気を使うし、落ち着くことができません。
防災セットRelief2はこちらから。
Defend Future公式ストア https://store.defend-future.net/
ほかにも、この防災リュックには必要なものがあえて入っていません!のちほど解説するので必ずチェックしてください。
一人暮らし女性が選ぶ女性向けポータブル電源
避難生活を送ることになった場合、あるととても助かるのが電源です。
スマホはもちろん、夜間の照明、ドライヤーであったり、季節によっては扇風機、冷風機、用途は様々。
ポータブル電源があると便利なのは理解できていても、実際、高いし重いし扱いにくいと思っていませんか?
ブルーティのポータブル電源は小型で軽量、女性でも扱いやすい。なにより、手の届きやすい価格帯なのが嬉しいです。
オプションのソーラーパネルを追加購入すれば長期間の避難所生活でも、電気への不安がかなり軽減されます。
やはり、避難所では周囲に気を使う生活が強いられます。一緒に避難した人と助け合いながら生活するためには、まずは自分の不安を取り除いておくことが重要です。
月並みな言葉ですが、「備えあれば憂いなし」!自分自身の不安やストレスを軽減させることは、心の余裕をうみ、他人への優しさへと変えることができます。
ポータブル電源は軽いものでも5kg以上あるものが多い中、ブルーティAC2Aは3.6kgの超軽量デザイン。コンセントでの充電はわずか1.4時間で降る充電が可能。静音モードは45dB、図書館内と同じくらいの静けさなので避難所でも周囲を気にせず使えます。
BLUETTI公式 https://www.bluetti.jp/
一人暮らし女性が選ぶ女性向けコンパクトソーラー照明
女性にとって、暗闇は不安になるもの。ましてや、災害時において弱ったメンタルでは、毎日訪れる暗闇ですら恐怖を感じるようになってしまいます。
照明をずっと点けていたいけど、充電が尽きるたびにポータブル電源から充電するのではポータブル電源がいくつあってもたりません。
キーホルダー感覚で持ち運べるソーラー照明のスフェラースティック、小さくコンパクトにできるのは、災害時だけでなく停電時にも必ず役立つアイテムです。
従来の板状ではなく、新開発の球状太陽電池はあらゆる角度からの光を効率よく採りこむことができるようになり、ソーラー充電なのに驚くほどコンパクト。
ストラップ感覚でリュックに吊下げておけば、勝手に充電してくれるので使い勝手はかなり良さげ。
防災リュックRelief2にあえて入っていない必需品
この辺に配慮に防災士のこだわりがあるのですが、防災リュックを買った!ハイ、準備万端!ではないので注意してください。
最初から全て揃っているものを買うだけよりも、あなた自身がカスタマイズすることこそ、自分を守ること、ひいては他人を守ることに繋がります。
防災リュックRelief2にはあえて入っていないものがあるのですが、それはラップや紙皿など、近所の100均やホームセンターで揃えられるもの。
これらは、自分で揃えたほうが安く手に入るし、自分で行動して用意することにこそ、意味があるからです。
あえて自分で用意して、リュックに詰めることで、中身を覚えることができるし、あなただからこそ必要なものに気づくことができます。
防災リュックを買ってみて、手元に置いて、空きスペースを確認、そこからあなたなりの必要なものを詰めましょう。
着替え用の衣服・下着類は最低でも1着以上、上はインナーとアウター。下はスカートではなく、夏冬どちらの気温にも対応できるズボンがおすすめです。
- 普段から使い慣れている生理用品とショーツ
- 飲み慣れた鎮痛剤や解熱剤
- 中身の見えないゴミ袋
- LEDライトにもなる防犯ブザー
- 水に流せるポケットティッシュ
- 折り畳み傘や雨合羽
防災セットの準備を終えた安心感とともに、あなたにも「備える心」をセットしてください。
一人暮らし女性向け備蓄品を経験者が解説
ここまでで紹介した女性視点での防災士おすすめセットは、防災リュックごと持ち出すことを想定しています。
ただ揃えるのと把握できているということは全くの別物。
それぞれの用途や想定について、ちゃんと考えておく必要があります。
防災士の資格を持つ私が、忙しいあなたのために要点をギュッと圧縮して解説します。
災害には様々な種類があります。水害や火災、地震に津波、それらすべてに対応しようとすると荷物が膨大になりますが、本記事では女性がひとりで数日生き延びるための最低限の準備を解説しています。
何がどのくらい必要かをリストアップして、わかりやすくシンプルにまとめてあります。
①飲料水・生活用水
飲料水はあなたが生きるために飲む水と調理用のための水のこと、生活用水は洗濯や洗浄などいろんな用途に使う水のことです。
水の備蓄品目安は、一日3リットルとして、それを3日分です。
3リットルを3日分、3リットル=3キロ、重すぎて持てない…。とてもじゃないけど、無理。
自宅での備蓄品は3リットル以上、持ち出し用の防災リュックには最低でも500mlペットボトル2本を入れておきましょう。
②食料品
水道や電気、ガスなどのライフラインが停止したと考えて、調理せずに食べられるもの、かつ長期保存が可能な災害用備蓄品を用意しましょう。
パンやお米のような炭水化物、不足しがちなビタミンを摂取できるもの、それにストレスを軽減してくれるお菓子類を備蓄します。
ひとりで最低でも3日間生き延びるために、5食分が必要です。
防災リュックには長期保存ができる5食分、自宅には普段使うのと同じレトルト食品を多めに買っておくくらいの気持ちで。
プロテインバーや1本満足バーなどの栄養価の高くお菓子感覚で食べられるのはいいですが賞味期限が12ヶ月なので短め。長期保存できるチョコバーもあります。
1日3食として3日間、9食分のご飯が食べられるセット。熱湯で15分、水で60分、カンタンに食べられます。味もしっかりしていて、スプーンも付属です。
長期保存色ならアルファー米公式 https://www.alpha-online.jp/
③当面の衣服や下着
数日間生き延びたあとは、慣れない環境やストレスから体力が低下するので、風邪や感染症に気を付けなければなりません。
避難所であれば、毛布等の防寒用具を貸してくれることもありますが、まずは自分自身で対応することが防災対策の基本。
着の身着のままで避難したことを想定して、1着分のフルセットがあると安心ですが、持ち出し品に入れすぎるということは避けたいですね。
上下のインナーセットと、パーカーとズボンが汎用性が高い。下着類は避難所で手に入らないことがあるので、1セット用意すべし。
④ソーラー充電の照明
防災リュックで持って行く照明はコンパクトなものがいいですが、自宅保管用となれば、多少大きくても十分な明るさが確保できるものがいいです。
明るい昼間にどれだけ効率良く充電できるかがポイントなので、巻物タイプのソーラー電池に対応したLED照明がオススメ。
少し大きめの折りたたみ傘くらいの大きさでも、LEDならびっくりするくらいの明るさ!!
⑤電力確保のポータブル電源
大きな地震が起こったとき、電力インフラがダメージを受けることを想定すると、最低でも3日間は照明やスマホの充電ができる電力を確保したい。
ひとりだと大型のポータブル電源までは必要ないので、小型で持ち運べて、ソーラー充電にも対応したものがおすすめ。
バッテリー系の商品は安価なものだと必要な機能を備えていなかったり、すぐ壊れるものもあるので信頼できるメーカー品を買うのが安心です。
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⑥救急箱セット
備えをしないと~と思いながらなかなか買う機会がなく、実店舗ではなかなか棚にないことが多い救急箱。
「ひよこのヒヨコッコ~」のCMでおなじみの布亀は薬剤師も多く在籍する老舗メーカー。厳選されたおくすりが17種類入っているのでおうちの救急箱として、一人暮らしの備えにはお手頃価格です。
置き薬・救急箱の代表メーカーである布亀からミッフィーのおくすり箱。生理痛だけでなく鼻炎、せき・たん、整腸などの備えに。
サイズ(cm):縦14×横23・奥行17
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たっぷり17種類が50%オフ
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一人暮らし女性向け備え!あると助かるプラスワン
ここまでで防災セットの基本はわかってもらえたかと思います。
万全に備えるには単純に物が多ければそれだけ安心なのですが、多すぎる備蓄で部屋を圧迫してしまうのも考えもの。
季節によって必要なものが変わりますが、女性ならではの視点で、清潔への対策と寒さへの備えプラスワンを考えてみました。
暑い夏にあるといいプラスワン防災
断水や停電では、シャワーやお風呂に入ることすらままなりません。
汗をいっぱいかいてしまって、肌がベタベタ、お風呂に入りたい、そんなときに簡易ではありますが汗拭きボディシートが役立ちます。
夏場はどうしても汗がにじみ、断水されているとお風呂に入れないので、汗の臭いだけでなく、肌荒れが気になります。天然由来100%でヒアルロン酸配合、汗を拭きとりながら肌環境を整えてくれます。
寒い冬にあるといいプラスワン防災
冬場は寒さで体力が奪われます。電気があればハロゲンヒーターが使えますけど、電気が止まることもあるのでカセットガスで備えるのもひとつの方法。
暖房と調理、両方に対応できる多機能ガスストーブがあります。
一人暮らし女性から備えへのアドバイス
防災士の資格を持つ私が、同じように一人暮らしをしている女性へのアドバイスがあります。
伝えたいことや用意すべきことはたくさんあるのですが、ここでは大事な考え方と最低限用意すべきことについてお話します。
災害が起こったときに、自分の身を守ってくれる一番近い人物は自分自身です。
まずは、自助の行動をとる。自助とは、災害が起こったときに、まずは自分の身を守るということです。
何をするにも、自分が助かること。それを一番の最優先事項としてください。
大切な人や周囲の人を考えるのはその次です。
あなた自身がケガもなく元気でいることが、周囲の人を助けることに繋がります。
防災対策をしっかりとすることで心に余裕が生まれ、他者を気遣うことができます。
防災対策として、家には備蓄品を、持ち出し用リュックを日頃から準備しておくことで、あなたが避難したときに最低限の物品があなたの手元にあり、自身が満たされることで、周囲の人も助けることができます。
災害時には、同じような境遇の人との助け合いになります。
少しでもあなたが早く復帰できるように、備えをしてください。
必ず、あなたの役に立つ日がきます。
一人暮らし女性の備えグッズまとめ
わたしたち一人暮らしの女性にとって、いざ災害が起こったときの心細さ、不安やストレスは計り知れません。
ひとりだからこそ、自分の身は自分で守らないといけませんし、ひとりだからこそ、しっかりと備えることもできます。
ひとりで悩まずに、一緒に備えていきましょう。ここまでの内容をぎゅぎゅぎゅっとまとめると次のようになります。